熱井戸

 蘭の冬越しや春の野菜苗作りのために温室が欲しいのだけど、市販の温室ってうまく使われているのをみたことがない。枯れた植物がそのままドライフラワーになっていたり、洗濯物が中で干されていたりする。聞くところによると、昼は暑くなりすぎるので窓を開け、夜は冷えるので加温しなければうまく管理できないのだという。そんな面倒なことはしないでも温室を維持できる方法はないのだろうか。

 実は以前、実験したことがある。この実験でわかったのは、半地下式にして地面との接触面積を広くすれば温室内の気温は暖かく、かつ気温差が減らせるということだ。しかし、温床程度の小さなものを半地下にするのは簡単だが、温室のような大きなものを半地下にするのは大変。そこで、熱井戸なる装置を考えてみました。

 構造はけっこう簡単。地面に穴を掘って、底のついたパイプを埋め込む。このパイプの中に底のないパイプを差し込む。中のパイプと外のパイプの底の間は隙間が出来るようにしておく。出来上がったらこの中に水を満たす。

 こんなものを温室の中にたくさん立てる。温室は前面ガラス張りにするとかえって熱を逃がすことになるので、南側以外は断熱材を入れた壁にします。

 内側のパイプの中に熱帯魚を飼育するときに使うエアーストーンを入れ、空気を送り込みます。すると、中の水は下のように循環します。

 水は動く間に周りから熱を受け取ったり渡したりします。

 昼間の間は温室の気温が上がるので、熱は温室→地下へ運ばれ、温室内の気温が上がりすぎるのを防ぎます。

夜は逆に温室内の気温が下がるので、熱は地下→温室へ運ばれ、温室内の気温が下がりすぎるのを防ぎます。夜間は自然に対流が発生するので空気を入れる必要がありません。エアーポンプは太陽電池で動かして、夜は勝手に止まるようにしておけばよいでしょう。

日付: 2003-11-09 23:10:00

熱井戸

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