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ツーバイフォーで蜂小屋をDIYしました

ツーバイフォー(2×4)工法で小屋を自作したので、設計方法と作る手順を紹介します。ミツバチを飼育する目的で建てました。

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ツーバイフォー(2×4)小屋の設計

まずは設計楽天 。3D-CADを使い、十分に考えて何度もモデルを作りなおしました。現在は無償で使える3D-CADがあるので、習得すればとても便利に使えます。

設計の要点

○隙間のない小屋楽天 を建てる。
西洋ミツバチを飼っていて、オオスズメバチに悩まされてきました。
スズメバチはミツバチを襲うだけでなく、近づいた人間も襲ってきます。そこで、ミツバチの巣箱を小屋の中で飼うことにし、室内で蜂の世話をできるようにしました。
スズメバチは小屋内に入れないので、人間がスズメバチに襲われることはありません。
巣箱楽天 の出入り口には電気柵を張ってスズメバチを追い払います。
このためには、小屋にスズメバチが入れないような、隙間のない小屋を建てる必要があります。
そこで、ツーバーフォー工法で建てることにしました。ツーバイフォー楽天 なら、構造体が壁なので、隙間ができません。
○残材の少ない、作りやすい形状にする。
安く作るために、なるべく残材の出ない形にしました。
主要な材料を90×30×4000mmの角材とし、なるべくその材から残材を出さない形状にしました。
南の壁は高さ2100、北側の壁は1900で、ちょうど1本の材から2本取れます。
屋根材は片屋根楽天 、長さは3640mmです。
小さな小屋とはいえ、たくさんの木材を使います。今回はほとんど残材を出さずに作ることが出来ました。
角材は製材所に頼んだ特注サイズです。ある程度数がまとまれば、好みのサイズで製材してもらえます。
ツーバイフォー自作小屋 ツーバイフォー自作小屋

○基礎はコンクリートブロックを使う
基礎はある意味一番重要な部分だと思いますが、畑に建てるので、現状復帰が簡単にできるようにするため、コンクリートブロックを基礎として使います。
時間経過とともに基礎がゆがんでくると思いますが、これは仕方ありません。

自作小屋の建築費用

3坪、9.9平方mの小屋ですが、14万円でできました。かなり安くできたと思います。
人の住む部屋ではないので、内装や窓ガラスがありませんが、それでも割安にできたと思います。
やはり、残材の少ない設計にしたことが効いていると思います。
アルミサッシの窓を入れたり、内装を作るとしたら、プラス10万円くらい必要になるかもしれません。

小屋作りに使った道具と工具

主に丸ノコ、インパクトドライバを使いました。電動工具はこれだけ。組み立てはほとんどコーススレッドを使ったので、 単純作業でできました。これはツーバイフォー工法の強みだと思います。

ツーバイフォー(2×4)小屋の建築

設計が煮詰まって、十分に自信を持てるようになったら建て始めます。ゴールデンウィークの建設を考えて 準備を始めました。
ちなみに、立てる時間より、図面を書いている時間のほうが多かったです。言葉を変えると、設計を十分にしたので工作がスムーズに進行しました。

基礎作り

本来なら、コンクリートを打ち込みたいところですが、畑の中に建てるので取り壊しも楽なよう、ブロックを基礎にしました。
ツーバイフォー自作基礎

ゴールデンウィーク前に基礎ブロックを置き、位置と水平を出しておきました。
ゴールデンウィーク突入後、いよいよ建設開始です。
ツーバイフォー自作床貼り

床を定盤にした壁建築

まず、基礎の上に床を作ります。
床ができたら、その床を定盤にして4枚の壁を作ってゆきます。これはツーバイフォー工法の定石ですね。
普通の家であれば、壁を作って立て、作って立て...の繰り返しですが、小屋なので最初に4枚の壁を全て作ります。
壁の上に壁を作って重ねて、その上に壁を重ねて...という状態になりました。
ツーバイフォー自作床貼り ツーバイフォー自作壁作り

壁作りでゴールデンウィークを終えました。現場は岡の上にあるので電気は使えません。岡の下の庭で材料をカットして運び上げ、充電池式のインパクトドライバで組みあげました。
カット、運搬、組立の繰り返しでしたが、運搬が一番しんどかったです。
ここまでは一人で作業しました。

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壁の立ち上げと屋根構造作り

翌週の朝、人を6人ほど頼んで、壁を立ち上げました。最初の2枚の壁を立てるのに、たくさんの人が 必要です。二枚の壁を保持するのに5人、一人がインパクトドライバを持って固定しました。
3枚目、4枚目は3人ほどいれば大丈夫です。壁を立てた後、その日のうちに屋根構造も作りました。
これは雨にぬれないようにするためです。
ツーバイフォー自作壁立て ツーバイフォー自作屋根材 ツーバイフォー養生

屋根材はあらかじめ加工してあるので、所定の位置に置き、コーススレッドで止めるだけでできました。その上から構造用合板を敷き詰めて固定すれば、とりあえず雨をしのげます。

屋根の仕上げ

構造用合板の上にアスファルトルーフィングを貼り、その上に亜鉛めっきの波板を葺いて屋根の完成です。
この作業はのんびりしていたので、完成翌日には入梅していました。とりあえず、入梅には間に合ってよかったです。
ツーバイフォー自作屋根貼り ツーバイフォー自作屋根貼り


壁の仕上げ

屋根の完成後、壁を仕上げました。そのままでは構造用合板むき出しなので、杉板を貼りました。
鎧張りをまねて作っています。

ツーバイフォー工法自作小屋の完成写真

完成した小屋の全景です。壁についているのは太陽電池。養蜂が目的なので、大きな窓は付いていません。 壁のへこみはミツバチの出入り口です。
ツーバイフォー工法自作小屋の完成1

東側の壁には出入り口の扉。
ツーバイフォー工法自作小屋の完成2

西側の壁のには明り取りの窓があります。
ツーバイフォー工法自作小屋の完成3

南側は蜂の出入り口
ツーバイフォー工法自作小屋の完成4

北のの壁はなんにもありません。
ツーバイフォー工法自作小屋の完成5


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ツーバイフォー工法自作小屋の完成6 ツーバイフォー工法自作小屋の完成7 ツーバイフォー工法自作小屋の完成8 ツーバイフォー工法自作小屋の完成9

最終更新日: 2019-09-24 08:44:05

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Author: Tomoyuki Ito

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